「レッド様」 それは許しを乞う声にも、甘える声にも聞こえた。 散々痛めつけてから、レッドは無理矢理欲望の塊りをに押し込んだ。おや、とレッドは眉をひそめる。が痛がって泣き叫ぶかと思ったら、存外すんなりとそれを受け入れたのだ。レッドにはそれが面白くない。とんだマゾだな、とレッドが吐き捨てるように言うと、は羞恥に頬を染め俯いた。それを見たレッドは少しだけ気を良くして、に悟られぬ範囲で笑みを浮かべた。最高だ、お前は最高だよ、!高鳴る鼓動を隠しながら、レッドはの髪の毛を乱暴に鷲掴む。ばらり、ばらり。綺麗に結われていた髪の毛が一瞬で乱れた。その髪の毛の隙間から、の瞳が覗く。暴力に対する絶望を色濃く宿すどんよりとした瞳。その奥に一筋の希望の光を隠していることをレッドは知っていた。 嗚呼、もっとぐちゃぐちゃにしてやらねば。 よくわからない使命感のようなものに駆られて、レッドは女の名を呼ぶ。 「」 レッドは哀れみにも似た感情を抱きながらも、高揚を押さえきれずにの耳たぶを荒々しく噛み千切った。 |