温もり求めて滑り込み 
(鎮三山の黄信/ジャイアントロボ) WEB拍手

「寒い!寒いです、黄信さん!」
「な!?貴様!何をしておる!?」
「はい!黄信さんのマントの中に潜り込もうとしております!」
「そういうことではない!何故そんな真似をしているかと聞いている」
「だってそのマント、暖かそうなんですもの!入れてくれたっていいじゃないですか!」
「馬鹿か貴様!」
「まぁまぁ黄信よ。減るもんじゃあるまいし、入れてやってもいいじゃねぇか」
「あ、花英さん!」
「馬鹿を言うな!そういう問題ではない!」
「黄信さん、隙ありですよ!…あぁ!やっぱり暖かいじゃないですか、このマント!」
「人のマントで勝手に暖をとるな!馬鹿者!…花英!貴様も笑っとらんでどうにかしてくれ!」



冗談の冗談の
(藤堂平助/PEACE MAKER) WEB拍手

「平助さん!」
「お、どうしたの?道場まで来るなんて珍しい」
「実は…じゃーん!差し入れに。お団子を作ってきました!」
「おー!すごいじゃん!」
「歩さんに手伝ってもらったので味は保障しますよ」
「超食べたい!ついでに君のことも食べたい!」
「はい!?」
「あははー、冗談冗談」
「そ、そそそ、そうですよね…!」
「っていうのも冗談でー」
「な、何なんですかもう!?」



愛しのオッド・アイ
(シン/COWBOY BEBOP) WEB拍手

「シンは、私の目を見ても驚かないんだね」
「そうですね…似たような目の人を知っているから」
「その人は、私と似てる?」
「似て…るかもしれない。あ、いや、似てないかな」
「どっち?」
「正直、わかりません」
「似てるといいのになぁ」
「何故?」
「そうしたら、貴方が私の事、好きになってくれる気がしたから」
「…今でも十分、好きなのに」
「え?」
「な、何でもないです!」



いい人だと思うんだけど
(キャミー(+ギル)/MR.MORNING/MR.APPLICANT) 121024

「キャミーはいいなぁ。ギルに愛されてて」
「な…何をどう見たらそうなる訳!?何が愛されてるもんですか!さぼりに来てるだけでしょうが、あれは。第一ねぇ、あいつは可愛い子見かけたら、すぐ声かけるんだから。この間だって!駅降りて女の子に声かけてる所、貴方も見たでしょ?」
「う、うん…でも、あれは落し物を拾ってあげてたんじゃ」
「そんなの口実に決まってるでしょ!」
「そうかなぁ…」
「そうよ!それにね…そもそも私は玉の輿を狙ってるの!あんな奴、一切合財眼中に無し!」
「そっか」
「何よぉ、嬉しそうな顔しちゃって…はっ、さては…!」
「え?」
「やめときなってあんな奴!不幸になるだけよ!?」
「な、何言ってるのキャミー!私は、別に…」
「あのねぇ、貴方のこと好きな男はもっと他にいるんだから」
「いないよ、そんな人」
「いーるーの!お客様にだってたまに聞かれるんだから、貴方のこと」
「私はキャミーのことをよく聞かれるけど…」
「え、ほんとに!?それは後でじっくり聞くとして…とにかく、貴方みたいな素敵な子はギルになんてやるもんですか!もっと視野を広げるのよ!ね?」
「…ギルさん、悪い人じゃないと思うんだけどなぁ」
「だからあああ!あぁもうこの子は!」



君に会いたくて
(ギル/MR.MORNING/MR.APPLICANT)121024

「よっ」
「あ、こんにちは、ギルさん」
「えーっと、その…あ、キャミーは?」
「今は休憩中ですよ。この時間帯、食堂車のご利用の方は少ないので。交代で休憩に入るんです」
「あぁ、そうだよな」
「呼んできましょうか?」
「いやいや!いいよ。別にあいつに用事があるって訳でもないし」
「私もちょうど休憩に入る所だったので、ついでに声かけてきますよ?それに…」
「それに?」
「会いたいっていうのも、立派な用事だと思いますよ」
「………え?」
「あ、あの、すみません、私ったら余計なことを…」
「わー!違う違う!気を悪くした訳じゃなくて…!あ、あのさ…ってことは君も今は休憩時間?」
「え?あ、はい、そうです」
「休憩中に申し訳ないんだけど…俺、実は君に用事があって来たんだ。今、ちょっとだけいいか?」
「私にですか?」
「そう、君に」
「キャミーのことですか?」
「違う!それ、誤解だから!」
「誤解…?」
「…俺はさ、君のことが好きなんだ」
「…え?え!?でも、だって、ギルさんは」
「いつもキャミーに会いに来てるって言いたいんだろ?違う、君に会う為だ」
「え」
「急に言って困らせて申し訳ないんだけどさ」
「困ってないです!嬉しいです!ちょっと混乱しましたけど…でも、私、嬉しいです」
「そ、そっか…」
「だから、また会いに来て下さい。私に」
「勿論!」

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