芽生え 
(血風連(+直系の怒鬼)/ジャイアントロボ) 121001

「あの、御免下さい」
「やや、これは!怒鬼様のご友人の…」
「あ、いらっしゃったんですね!良かった!あの、先日は帰り道のご案内、ありがとうございました」
「何、当然の事をしたまで。しかし…残念ながら、怒鬼様は今日は戻らぬ予定で…」
「いえ、いいんです。今日は貴方に用事があったので」
「…拙者に?」
「ええと、その…以前お会いした時に、困ってらしたでしょう?笠が壊れてしまったって。これ、もし良かったら使って下さい」
「拙者に!?」
「えぇ。ご迷惑でなければ」
「め、迷惑だなんて!滅相も無い!ありがたく…!」
「嬉しいです。やっぱり、怒鬼様が仰る通りですね」
「…え?」
「貴方のこと、お話したのです。お優しい方ですね、と言ったら、微笑んでらっしゃいましたよ、怒鬼様」
「怒鬼様、が」
「珍しいでしょう?」
「それは、もう…!」



目覚めのキスのご所望 
(オロシャのイワン/ジャイアントロボ) 121009

「おはようございます!」
「イワンおはようー…」
「ほら、急いで食べないと遅刻しますよ!」
「んー…」
「あぁ、ほら、リボンが曲がってるじゃないですか」
「んー…」
「…わかりました、リボンは私が正しましょう」
「ありがとうー…」
「とりあえず目を開けなさい!」
「んー…」
「聞いてます!?」
「イワンがキスしてくれたら開ける」
「…はい!?」
「ほら、早く」
「朝から何言ってるんですか!ねぼけるのも大概にして下さいよ」
「ほっぺにちゅーでもいいから」
「貴女という人はまったく…!」
「好きよ、イワン」
「…悔しいですが、私もです」



刀の手入れをする男と、その恋人
(鎮三山の黄信/ジャイアントロボ) 121014

「黄信さん、構って下さいよー」
「…今、刀の手入れをしている」
「そんなの見たらわかります」
「ならばいいだろう」
「いやいやいや。だからね、黄信さん?」
「何だ」
「構って欲しいんです!久しぶりに家に来たんだから、なんていうか、あれですよ、その…こ、こ、恋人らしく!い、いちゃいちゃとね!?…ちょっと黄信さん、無視して刀の手入れ続けないで下さいよ!」
「ん?あぁ、すまん」
「謝罪の気持ちが感じられない!あぁもういいですよ!黄信さんにそういうのを期待した私が馬鹿でした!黄信さんなんて刀と結婚しちゃえばいいんです!そして、あれですよ、私はだらだらと寝てますから!家事を放棄した主婦の如く、そう、ぐうたらとね!」
「………おい」
「…」
「悪かった」
「…構って欲しかっただけなんです」
「…手入れが終わったら、呼ぶ。だからそう拗ねるな」
「はい…!」



安全地帯
(前半:鵜殿丈助、後半:如月左衛門/バジリスク) 121014

「…あら?丈助殿でしたか」
「そうじゃわしじゃ!ひとまず刀を収めてくれまいか!」
「これは失礼。背後に立たれると、つい」
「いやはや…相変わらずおぬしは恐ろしいのう」
「丈助殿は面白いことを仰いますね。私のような小娘が恐ろしいと?」
「恐ろしゅうて簡単に尻も触れんよ」
「相変わらず娘の尻を追い掛け回しておるのですか!」
「尻の方が誘ってくるのじゃから仕方あるまいて」
「呆れた御仁!しばらく遊べぬように、その腕切ってさしあげましょうか?」
「おぉ、恐ろしや!斬られる前に退散するとしよう」
 丈助、退場。
「…逃げ足だけは随分と早いこと。冗談でしたのに」
「おぬしが言うと冗談に聞こえぬぞ」
「左衛門殿!?いつからこちらに…」
「何やら物騒な話をしておったな」
「そ、そんな、物騒だなんて…盗み聞きなんて、お人が悪い」
「それに関しては、すまぬ。しかし、あれだな、あまり丈助を苛めてやるなよ?」
「苛めてなどおりませぬ!ただ、人の尻を追いかけているなどと言うから…」
「おや、それでは俺もおぬしに苛められてしまうな」
「まさか!左衛門殿はそんなこと、なされませんもの」
「いや、わからんぞ。おぬしに執心しておるからな」
「え」
「斬られる前に退散した方が良いか」
「い、いいえ…!」



この想いは何度でも
(楊海/ヒカルの碁) 121014

「何度も言うけど、好きです!楊海さん!」
「何度も言うけど、君と付き合う気はない」
「私が巨乳じゃないからですか?だったら、なってみせます!まだ成長途中ですから!将来を楽しみにしてて下さい!」
「そういう問題じゃなくて!」
「巨乳好きは否定しないんですね」
「…あのねぇ、俺はロリコンになる気はない訳」
「ろりこん?」
「ろりこん」
「何でですかぁ!?」
「その台詞はそのままそっくりお返しするよ」
「却下します」
「…大体ねぇ、君、好きな男がロリコンでもいい訳?」
「楊海さんならいいですよ」
「俺は良くないんだよ!」
「…というか!そもそもロリコンと言える程の年の差は無いでしょう?」
「あ…」
「あ?」
「…るあるあるあるある!ドヤ顔で言っても年の差は埋まらないの!」
「何なんですかぁ!?」
「それはこっちが聞きたい!」

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